
AI技術が使えるのは画像処理だけではない!作業者の判断基準を蓄積し自動化!ーロボット導入事例27
- #垂直多関節ロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです。
【導入内容】
・ニット横編機の糸切れ検知装置の組み立て加工工程にロボットを導入
・部品形状や作業手順を見直し、ロボット動作に適した部品と工程に設計変更しロボット化
【企業情報】
・大企業
・製造業(生産用機械器具)
【導入工程情報】
・組立工程(ハンドリング)
・労働生産性の向上
今回のエンドユーザー様はニット横編機の糸切れ検知装置の製造を行っていました。
従来、手作業により27点もの細かい部品の取り扱いっており、
更に、作業工程数は16工程もあり、非常に維持が難しい状態でした。
また、その内容からも、専用機による自動化が困難で、
柔軟な動作に対応できる熟練作業者の手作業に依存していました。
工程の内容から、手作業では、これ以上改善が見込めないことや、
現状の工程数からも作業者の人数を削減することが困難であるのに対して、
昨今の人で不足により、人員の確保が難しくなってきたため、自動化を検討しました。
【主な導入製品】
・垂直多関節ロボット
・直交ロボット
今回の組立システムは、高度な3次元の動きを要求されていたため、垂直多関節ロボットが採用されました。
従来の作業工程を1から見直し、部品形状、作業手順をロボットの動作に適した、
部品、工程に設計変更を施し、自動化に対応しました。
組立作業には、組付基準が必要です。
専門的な内容になってしまいますが、組立作業は、どこを掴み、どこのピン(又はボルトなど)を目掛けて、
どのような軌跡を描いて組み付くか、そんな些細な条件が非常に重要になってきます。
例えば、ある樹脂製品があったとして、なぜか何も用途がない凸形状や穴があったりした経験はありませんか?
それらは、組立時の組付基準として使われたり、ロボットが掴む際の基準として使われているケースがあります。
このように、高速かつ高精度で稼働できるロボットを実現するために、
一部、組付基準等を検討する必要があります。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
【主な効果など】
投資回収年数 :約5.5年
生産性 :約3.0倍
導入部門人員 :5人削減
効果 :1200万円/年
その他の効果 :生産性の安定、良品率の向上
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
いかがだったでしょうか?
ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
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