マテハンってなんのこと?重量物や危険物に最適なマテハンのロボット活用術
- #マテハン
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
先日、新しい洋服を購入したので、袖を通すのが楽しみで仕方がありません。このワクワクが伝えられないのが残念です。しかし、逆に全然似合わなかったらどうしようという不安もありますが・・・
やはり、新しいことを始めるときは不安を伴うのではないでしょうか。ロボットによる自動化を製造工程に取り入れようと考えたときも同様です。ロボット自動化には大きな費用が必要なので、失敗は許されません。
では、なぜ不安なのでしょうか?
最も大きな原因はロボットを導入して自動化したときの明確なイメージができないことでしょう。そこで今回は、国内においてロボットで自動化している成功事例と失敗事例について紹介したいと思います。
この記事を読めばロボット自動化によって、御社が発展していくイメージが掴めることでしょう。記事内では成功事例・失敗事例の他に、失敗しないための方法についても解説しています。ぜひ最後まで記事をご覧ください。
もくじ
国内におけるロボット自動化で成功している事例は非常に多くなっています。ここでは、下記のような業界ごとに分類して成功事例を紹介しましょう。
現在、日本の産業を牽引するのは自動車産業と電気・電子産業です。したがって、そのあたりを中心に紹介していきます。
前述しましたが、日本の産業と言えば自動車産業です。 自動車産業と言っても、単純に自動車製造工場だけではありません。自動車を構成する部品やハーネスを製造している事業所全てが含まれます。たとえばタイヤやエンジン、カーナビなども自動車産業です。
国内自動車産業ではいち早くロボットによる自動化を取り入れ、今ではロボットの導入されていない車体工場は無いのではないでしょうか。また、自動車製造には多くの部品が使用されるので、部品の搬送においても高性能な自動搬送用ロボットなども利用されています。
国内自動車産業におけるロボット自動化の主な成功事例としては下記のようなものです。
その中から主な成功事例として、ホンダ鈴鹿製作所の車体組立工程を動画にて紹介しましょう。多くのロボットが所狭しという感じに並べられ、それぞれが干渉しないようにプログラミングされています。かつては全て人の手で行われていたであろう作業も、ロボットの手に掛かれば一瞬で完成。これほどまでの効率化はロボット自動化なしでは考えられません。
下記は36秒の短い動画なので、ぜひ御覧ください。
それでは引き続き、電気・電子産業について見ていきましょう。
自動車産業と共に日本の経済を支えていると言っても過言ではない電気・電子産業でも多くの正常工場でロボット自動化が進んでいます。小さな部品の組み立てや検査工程から重量物の搬送まで、様々な工程でロボットが使用され省人化と品質向上を実現。主な成功事例は下記になります。
実は私自身も以前ファナックの工場を見学した時に驚いたことがあります。ロボットがロボットを作っているという状況です。
下記に紹介する動画は安川電機の「ロボット村」の紹介となります。安川電機も国内のロボットメーカーとしては非常に有名。そして、こちらでもロボットがロボットを製造しているところを見学可能です。
ロボット製造に関する部分は3分40秒くらいからなので、お急ぎの方は3分40秒辺りまでジャンプしてください。
それでは続いて、我々の身近な存在である食品加工産業のロボット自動化について見ていきましょう。
我々が普段から口にしている食材も、もはやロボットが製造する時代です。調理する工程はもちろん、搬送工程や袋詰め工程、箱詰め工程など多くの工程でロボット自動化が進められています。
食品加工産業でのロボット自動化における成功事例としては以下のようなものです。
「ハムダス」とは世界で初めてナイフを持ったロボット。それまでは人手以外では不可能と言われた作業でも、現在はロボット自動化によって省人化ができるようになりました。
また、調理という分野においても、比較的単純な工程ではロボット自動化が進められています。下記の動画は 実際の店舗や工場ではありませんが、人間でも難しいたこ焼きを製造するロボットの映像です。
ロボットがとても興味深い動作をしているので、ぜひご覧ください。
それでは続いて、上記以外の分野でのロボット自動化について紹介しましょう。
上記に分類できなかった分野でも数多くのロボット自動化に成功した事例はあります。各分野の成功事例を集めることも可能なので、できれ多くの成功事例を紹介したいところです。しかし、多くなり過ぎても情報過多になるかもしれませんので、今回は下記のように厳選した事例のみの紹介させて頂きます。
特に搬送工程や箱詰め作業など、単純作業なのに体力を必要とするような工程においてはロボットが活躍しているという印象です。また、ロボットによる自動化を取り入れつつ、人間との共同で作業を行うという事例も多くあります。
こちらは医薬品等を製造されている日本ゼトック株式会社様の協働ロボット導入に関する動画です。ロボット自動化によって完全な無人化を目指すのではなく、人間との協働によってより効率的な生産ができるという成功事例となっています。
以上、様々な工場におけるロボット自動化の成功事例を紹介しました。しかし、ロボット自動化を導入すれば必ず成功するということばかりではありません。続いては失敗事例についても紹介しましょう。
成功事例は様々なメディアで取り上げられるのですが、どうしても失敗事例は取り上げにくくなってしまいます。ロボット自動化についても同様で、残念ながら具体的に紹介できる国内での失敗事例はほとんどありません。
そこで、一つの失敗事例を元に、どのような場合にロボット自動化が失敗するのかということについて考えてみましょう。
下記はTwitterに投稿されていたロボット自動化の失敗事例です。ロボットを導入して実際にラインを稼働させた後に、様々な課題が浮き彫りになり、結果的に失敗という判断になったようです。
ロボット自動化の失敗とはどのような状態を指すのでしょうか。
それは、導入前に期待していた効果が得られなかったときではないでしょうか。ロボット自動化にはメリットもありますが、当然デメリットもあります。したがって、失敗事例の多くは十分なメリットが得られず、デメリットが大きな負担になったという場合です。
具体的なデメリットについては、下記リンク記事を参考にしてください。
>>工場自動化で抱える4つの課題!現状では人の介在は不可避?
それでは、ロボット自動化で成功するにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ロボット自動化が失敗に終わらないためには、以下の事項について導入前に十分検討しておく必要があります。
上記のことは、ロボット自動化の導入プロセスの記事内でも詳しく解説しています。導入プロセスに関しては下記リンク記事を参考にしてください。
>>産業用ロボット3つの導入プロセス!検討から製品の生産まで!
上記の項目を十分検討していない場合に最も大きな問題は、メンテナンスに時間が掛かることでしょう。特にロボットに関する技術を持った人材を確保しておかなければ稼働率が下がる可能性もあります。結果的に生産性が上がらないということになり、ロボット自動化の失敗に繋がるでしょう。
また、ロボット自動化をうまく導入できた場合でも、社員の中から失職に関する不安の声が出る場合もあります。しかし、社員の教育などによって、よりレベルの高い事業所に発展していくものと考えます。省人化に関しては、前述した日本ゼトック株式会社様の例が非常に参考になるでしょう。
今回は国内におけるロボット自動化の成功事例と失敗事例について紹介しました。
現在、ロボット自動化を導入している事業所は多くなってきています。更に、現在検討中という話も良く耳にするようになりました。しかし、ロボット自動化を実現するには多くの費用が必要となり、失敗は許されない状況です。
ロボット自動化を失敗に終わらせないためにも、多くの成功事例を参考にしてください。また、失敗事例を見ると導入前によく検討することが必要だということがわかります。したがって、ロボット自動化を検討する場合には、一方向から考えるのではなく、多方面から客観的に意見を取り入れることをおすすめします。
御社のロボット自動化が成功し、作業員の喜ぶ姿を想像しながら取り組んでみてはいかがでしょうか。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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