こんにちは!
産業用ロボットの情報を発信している製造DX.comです。[◎△◎]
あなたはRPAをご存知ですか?ROBoINの業界でもRPAが取り入れられるようになってきました。RPAとは「Robotic Process Automation」の略。簡単に言ってしまえば、今まで行っていた定型作業を自動化するという意味になります。
RPAには「Robotic」という単語が含まれていますが、必ずしも産業用ロボットという意味ではありません。ロボットのようなという、少し曖昧な感じに捉えてみるとわかりやすいのではないかと思います。曖昧過ぎてよくわからないかもしれませんが、深く考えずに読み進めて頂いても大丈夫です。
ということで、今回はRPAについて以下の2点を解説しました。
- RPAの概念と導入するメリット
- RPAの導入方法
日常の業務を効率化したい場合や労働生産性をもっともっと向上させたいという場合には是非記事を読んでみてください。日経新聞によると、RPAを導入した約70%の企業が8割以上の業務を削減できたという統計も出ています。これを機に、RPAの導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
もくじ
RPAの概念とは?活用すれば労働生産性が劇的向上!
RPAうまく活用することで労働生産性が劇的に向上するというデータがありますが、具体的なイメージが掴めないのではないでしょうか。
そこで、まずはRPAとはどのようなものかということについて解説していきましょう。詳しく解説していきたいところですが、YouTubeに短くまとめられた解説動画がありましたので、是非こちらを御覧ください。動画のタイトルは「10分でわかるRPAの基本」です。時間のない方は、再生速度を1.5倍~2倍にして視聴されることをおすすめします。
『日本の労働生産性は世界でも最下位レベル』ということを知って驚かれたのではないでしょうか。日本は労働ということに対してはかなり遅れているようです。令和の時代にも根性論で何とかなるという認識の人が多いのかもしれません。
では、動画の内容を簡単にまとめておきましょう。
RPAとは?事務的作業のロボット化だった!
RPAについて概念的な部分を箇条書きにまとめると、以下のようになります。
- PC操作自動化ツールのイメージ
- マクロと違ってPC上のソフトなら何でも動かすことができる
- マクロの作成よりも簡単に作れる
- RPAの市場は前年度比4.4倍で伸びている
- 工場内の業務がロボット化されているように事務処理もロボット化していく必要がある
- 企業だけでなく個人でも導入する時代が当たり前になる
つまり、PC上でできることはRPAを導入することで効率化できるということになります。RPAは現時点ではメジャーとは言い難いところです。しかし、市場の伸び率が前年度比4.4倍ということなので、RPAが当たり前という時代が来るのはすぐそこかもしれません。
では、具体的にRPAでどのようなことができるのでしょうか。
RPAで何ができる?モチベーションの上がらない作業を削減!
RPAによって実際に可能な業務の一例としては以下の通りです。
- データ集計
- 専用書式への記入
- 外部システムとのデータ連携
- ファイル・フォルダ操作
- 大量のデータのダウンロード・アップロード
- 一斉メールの配信
- 社員の勤怠データの入力業務
- 交通費精算
- 請求書データの入力
上記のように、ルール化されている定型業務なら実際にRPAの導入が可能。効率化できるということも何となくイメージができるのではないでしょうか。
RPAを導入した企業では下図のように9割以上の業務を削減できた企業が40%、8割削減できた企業が28%というデータがあります。その結果、労働生産性が劇的に向上したということでした。
動画内で紹介されていたのはメガバンクの活用例でした。重要な点は『モチベーションの上がらない定型業務』を削減したというところでしょう。もしかすると、事務処理をしていると眠くなるという従業員もいるかもしれませんが、RPAを導入することでモチベーションの上がる作業に切り替えることも可能です。
RPAを導入する3つのメリット
RPAを導入した場合のメリットは次の3点です。
- 定型業務の削減
- 約3分の1の人件費を削減可能
- 業績アップ
RPAを導入するのに必要な費用というのは導入コストがほとんどだと考えてください。しかも、日々の人件費と比較するとそれ程大きな費用ではありません。
また、モチベーションの上がらない定型業務を削減することで、定型業務に費やしていた時間を他の仕事に費やすことが可能となります。その結果として、業績アップという結果に繋がるでしょう。
では、RPAを導入するにはどのようなステップを踏めば良いのでしょうか。
RPAを導入する6つのステップ!まずは業務の洗い出しを!
実際にRPAの導入をするには、次のような6つのステップを踏む必要があります。
- 現在の業務の洗い出し
- RPAによって自動化する業務を決定する
- RPAツールを選ぶ
- 実際にRPAツールを導入する
- 本格導入
- 運用・保守
それでは、各項目についてもう少し詳しく解説していきましょう。
まずは業務の洗い出し!自動化する業務を決定しよう!
RPA導入の第一段階としては、日常の定型業務を洗い出すところから始めましょう。最終的には業務を自動化するのが目的ですが、自動化できるか否かについてはこの時点で問題にせずにとにかく全ての定型業務を洗い出してください。
全ての定型業務を洗い出すことができたら、次の段階としてRPAを導入する業務を選定していきます。今まで気が付かなかった業務上の無駄も見えてくるので一石二鳥です。
洗い出した業務の中から、特に効率の悪い業務や簡単にRPAを導入できそうな業務については積極的にRPAの導入を検討しましょう。
RPAツールを選ぶ!ポイントは機能と拡張性!
RPAを導入する業務を選定したら、次はRPAツールを選定しなければなりません。RPAツールは大きく分類すると、次の2種類があります。
- クラウド型
- オンプレミス型
近年はマイクロソフトのツールなどもクラウド型のものが増えてきました。同様にRPAツールに関しても従来はそれぞれのPCにインストールするオンプレミス型が主流でしたが、徐々にクラウド型に移行されているという印象です。将来的なことを考えると、低コストで使い勝手の良いクラウド型をおすすめします。
RPAツールについては、無料で利用できるものもあります。しかし、やはり無料で利用できるツールには何らかのデメリットがあるのでおすすめできません。したがって、おすすめするツールの条件としては次のようになります。
- 有料ツール
- 自動化の機能がある
- 柔軟性に優れている
- 拡張性がある
- 使いやすい
では続いてRPAの導入について見ていきましょう。
RPAの導入!テストから本格稼働へ!
RPAを導入するためのツールを選定したら、まずは
- 無料トライアル
- 体験会
- ウェブセミナー
などを利用してRPAツールを導入します。その後、実際に業務を自動化してみましょう。最初に取り組むものとしては、簡単に検証を行えるような小規模な業務がおすすめです。
最初はわからないことや上手くいかないことも多々あると思いますので、RPAツールの販売元と協力しながら本格的に導入を進めていきましょう。
運用・保守
RPAの導入ができ、ある程度自動化が進められるようになったら、次の段階です。業務に応じて運用・保守をしていきましょう。
では、最後にRPAの導入事例について紹介します。
RPAの導入事例
実際にどのような業界・業種でRPAを導入しているのかということについて見ていきましょう。下記はほんの一例です。
- 人事・総務業界
- 損害保険業界
- 情報サービス業界
- ガスエネルギー業界
- 建築業界
- 物流業界
- 製薬業界
- 美容業界
- 自治体業務
RPAはどのような業界でも導入メリットがあります。しかし、企業の規模や業務形態によってはメリットよりも導入時のコストの方が大きくなるかもしれません。その点を考慮して導入を検討してみてはいかがでしょうか。
最後に
今回はRPAについて取り上げました。記事内では、RPAの概念とRPA導入のメリットを解説し、更にRPAの導入方法について紹介しました。
このサイトでは産業用ロボットについて取り上げることが多いのですが、今回は産業用ロボットではなく仮想的なロボットについての話題です。産業用ロボットの導入は工場内の現場での自動化、RPAは事務作業での自動化ということで、共通点もあります。
工場内の現場と事務作業のどちらも自動化することにより、御社の技術レベルの向上にも繋がるでしょう。
今後はRPAが企業だけでなく、個人レベルで利用できるようになる可能性も高くなってきました。今後もRPAの技術に関しては知見を広げていきたいところです。
ロボット導入のお問い合わせは製造DX.comまで
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
インターネット接続せずに使える生成AI「ローカルLLM」を使いたい方はこちら
https://spesill-local.studio.site
インターネット接続せず、セキュアに生成AI活用ができる環境を提供します。具体的には、ローカルLLMを使用して、専用アプリを50万円~提供します。買い切りになるのでランニングコストはかかりません。
DIfy、Microsoft Copilot Studio、GPTsの構築支援のご相談はこちら
DifyやMicrosoft CopilotなどのノーコードAIツールの活用方法がわからない、社内に導入したけど使用している社員が少ない、生成AIを活用した新事業を立ち上げたい、という企業様を徹底的にサポートします!
お気軽にお問い合わせください。
汎用的な生成AIツールを導入したい方はこちら
Word、Excelと親和性が高く、高度な文章生成、図表から文字・文字から図表の生成ができ、ナレッジ検索ができるAIアシスタントツールです。
専門文書の作成や社内外からのお問い合わせ対応などに課題を感じている、人手不足で業務が逼迫している、埋もれている有益なデータが大量にあるなどナレッジマネジメントのお悩みがあれば是非お気軽にお問い合わせください。
運営会社について
製造DX.comを運営する株式会社ファースト・オートメーションは製造業特化の生成AI活用支援会社です。製造DX.com内で研究成果の一部を投稿しています。また、製造業のデスクワークをAIで簡単にする「SPESILL(スぺシル)」を開発提供しており、特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!