ロボット導入における3種類の仕様書作成!参考例でラクラク完成!

    こんにちは!
    産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]

    書類整理をしていたら、ロボイヌの仕様書を発見!
    犬とステンレスのハーフだったなんて、びっくりです。

    もちろん仕様書通りです!鉄腕アトムみたいでしょ?
    もうすぐ飛べるようになると思うよ。

    製造工場などにロボットを導入するには、最初に仕様書を作成する必要があります。仕様書なくしてロボット導入は不可能と言っても過言ではありません。しかし、ロボット導入自体の経験が少ない場合、どのように仕様書を作成すれば良いのかわからないのではないでしょうか。

    そこで、本記事ではロボット導入時の仕様書作成方法について詳しく解説しました。

    この記事を読めば次の3つの事柄が理解できます。

    • ロボット導入に必要な仕様書の種類
    • それぞれの仕様書に記載すべき内容
    • 仕様書変更に関する注意点

    製造工場では、仕様書が書けない人が意外と多いと言われています。しかし、工場内の作業環境改善と省人化のためにも、仕様書を作成してロボットを導入できるように準備を進めましょう。

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    ロボット導入に必要な3種類の仕様書作成方法

    仕様書とは、ロボット導入についての詳細を文章と図を使って示した書類のことを指します。ロボット導入に必要な仕様書は一般的に次の3種類です。

    1. 見積仕様書
    2. 機械設計仕様書
    3. 制御設計仕様書

    機械設計と制御設計を一つにまとめて「設計仕様書」とする場合もあります。しかし、担当者の専門分野もあるので2つに分けるのが現実的でしょう。

    それでは、上記3つの仕様書について、もう少し具体的に解説してきましょう。

    まずは見積仕様書を!ロボット導入の最初の一歩!

    ロボット導入に必要な費用に関することを示すのが見積仕様書です。一般に見積書と呼ばれるものと同様のものになります。これは、顧客からの依頼によって作成する仕様書です。具体的な記載内容は以下のような項目となります。

    1. 取引年月日
    2. 見積書の有効期限
    3. 相手先の名称(〇〇株式会社御中 △△様)
    4. 自社の名称または個人名・住所など
    5. 取引内容
    6. 見積金額(税込み金額)
    7. 納期・スケジュール
    8. 検収条件
    9. 保証

    それぞれについて詳しく解説していきましょう。

    見積仕様書の日付と有効期限は価格変動に注意

    ロボット導入に関する見積書の中で、取引年月日と有効期限については必須項目です。特に有効期限を決めておかなければ、世の中の状況が変わる可能性があります。つまり、材料や部品などの仕入れ金額や工事費用が大きく変動することもあるので、見積の有効期限を2ヶ月~3ヶ月程度とするのが一般的です。

    相手先と自社の名称は必ず記載!

    見積仕様書には「相手先の名称(社名または個人名)」と「自社の名称(社名または個人名)」の記載が必須です。相手先の名称が社名・部署名の場合は「御中」を、個人名の場合には「様・殿」を付けてください。下記に具体的な例を示します。

    社名の場合○○株式会社 御中
    部署名がある場合株式会社 △△ □□部 御中
    個人名の場合◯◯ △△ 様
    見積仕様書の相手先の名称例

    ロボット導入の取引内容も見積仕様書にきちんと記載!

    見積仕様書にはロボット導入に関する取引内容についても記載しなければなりません。

    市販の購入品や装置名称毎に、下記の内容を記載します。

    • 品目名
    • 単価
    • 個数

    また、ロボット導入に関する設計費用や制御関連の費用、ソフトウェアなどの費用についても記載が必要です。

    ロボット導入に掛かる見積金額は税込み価格も記載!

    見積仕様書の中で最も重要となるのが見積金額です。前述の取引内容と同じ項目として記載することが多いと思われますが、忘れてはならないのが消費税です。一般には「小計(税抜価格)」「消費税」「合計(税込価格)」の記載をします。

    ロボット導入の納期とスケジュールも見積仕様書で明確に!

    顧客が知りたいのは主に「価格」「納期」です。したがって、見積仕様書にはロボット導入の納期と大まかなスケジュールについても記載しておきましょう。

    スケジュールに記載するのは主に下記の日程です。

    • 機械設計・制御設計
    • 部品調達
    • 装置の組み立て・配線
    • 試運転調整
    • 現地納入・現地での試運転

    ロボット導入のスケジュールに関しては経験と知識が大きく関わってくる部分です。また、導入する設備の規模によっても異なるので、十分な検討が必要となります。

    ロボット導入の検収条件も見積仕様書で明確にしておこう!

    ロボット自動化の見積仕様書には最終的な検収条件も記載しておくことをおすすめします。具体的な生産能力が達成できなければ検収できないのは当然ですが、できる限り下記のような項目を具体的に記載しましょう。

    • サイクルタイム(タクトタイム)
    • 1時間~2時間の全体流動
    • 流動時の稼働率(停止時間)

    見積仕様書にはロボット関連設備の保証内容も必要!

    見積仕様書には保証に関する記述も必要です。記載する内容としては主に次の2点。

    • 保証期間
    • 保証範囲

    保証範囲の中には、会社間でのトラブルを未然に防ぐという意味合いも込めて保証の適用外となる条件についても記載しておくことをおすすめします。また、個別に保守契約などがある場合には別途記載が必要です。

    それでは、続いて機械設計仕様書について解説していきましょう。

    ロボット導入に必要な機械設計仕様書

    ロボット導入の機械設計仕様書としては主に次のようなものが必要となります。

    • 設計基準・設計思想
    • 装置基本構成・装置レイアウト
    • 図面一式
    • 安全に関する仕様

    まず、ロボット導入時にどのような設計思想・設計基準で装置を設計しているのかということが重要です。見積仕様書の内容を満たすような装置の性能でなければなりません。

    設計思想に基づいて設計された装置の基本構成や装置レイアウトも設計仕様書に盛り込みます。

    図面一式に関しては上記のレイアウトの他に装置の組立図が必要です。客先からの要求によっては部品図まで必要となりますが、双方協議のうえでの決定が必要となります。機密情報にも関わってくる部分なので、社内で十分な検討を行ってください。

    また、ロボットを導入するということで、安全面での問題があります。安全に関することは制御とも密接に関わってきますが、どのような考え方で安全を確保するのかということも記載しておきましょう。

    ロボット導入後のメンテナンスにも制御設計仕様書は必要

    自動化の為の設備には機械と、それを制御するための電気的な部分が必要となります。したがって、ロボットの導入をする場合においても、制御設計仕様書が必要です。制御設計仕様書として必要な資料は次の3種類となります。

    • 電気設計仕様書
    • 制御設計仕様書
    • 画像処理仕様書

    それぞれについて、もう少し詳しく解説していきましょう。

    ロボット導入の電気設計仕様書

    ロボット導入に関する電気設計仕様書としては以下のようなものが必要となります。

    • ロボットに関するシステム構成図
    • 電気回路図(電源系統図・信号系統図・ネットワーク系統図・I/O マップ)
    • 部品表
    • 制御盤・操作盤などの外形図
    • 配線仕様

    保守契約などを結ばない場合、基本的にロボット導入後は客先でメンテナンスを行うことになります。また、何かのトラブルが発生したときに資料が無い状態では調べることもできません。その為の資料を電気設計仕様書として準備する必要があります。

    また、配線仕様に関しては必ずしも提出しなければならないというものではありません。よって、客先からの要望があれば提出するという認識です。配線仕様は顧客によって異なる場合があるので、基本的には顧客の規定に従うことになります。

    ロボット導入の 制御設計仕様書

    電気設計仕様書と共に制御設計仕様書もロボット導入後のメンテナンスに必要な資料となります。制御設計仕様書として必要なものは主に以下の資料です。

    • 動作フローチャート・タイミングチャート
    • 操作盤・タッチパネル(画面構成)
    • PLC関係(プログラム構成)
    • ロボット(プログラム構成・ティーチングポイント)

    まず、動作関係のフローチャートやタイミングチャートが必要となります。また、ロボットや装置を動作させる為のPLCやロボットに関するプログラム、操作に関する解説などについても必要です。実際にロボット導入後に制御イメージができるものが良いでしょう。

    ロボット導入の 画像処理仕様書

    導入する装置内に検査装置画像処理関連のユニットがある場合には、画像処理などの仕様書も必要です。

    • 概要
    • 判定条件などの処理内容
    • 画像処理関連の仕様

    たとえば、ロボットのどの位置に何台のカメラを使用しているか、どのカメラで何の検査をするのかという概要や構成が必要でしょう。また、画像処理にはPCを使用するのか、市販のパッケージを使用するのかということについても記載します。更に、どのような条件で判定するのかという概念的な部分についても記載しておくべきでしょう。

    以上がロボット導入時の仕様書作成方法となります。しかし、問題となるのは途中で客先からの要望により仕様変更を余儀なくされる場合です。仕様変更の要望があった場合はどのように対処するべきでしょうか。

    ロボット導入に関する仕様変更はどう対応する?

    ロボット導入に関する仕様書を作成し、客先からの同意が得られなかった場合には、速やかに仕様書を作成し直すことになります。その場合は顧客の要望に応えられるように修正しなければなりません。

    問題となるのは、既にロボットを含む装置の設計・製造に取り掛かってしまった後の仕様変更についてです。

    できる限り顧客の要望には応えたいですよね!

    もちろん、より良いものを作りたいと思うのは当然なのですが、簡単に引き受けてしまうと後々問題が発生する可能性があります。そこで、仕様変更を行う場合には予め決まった手順に従うことをおすすめします。たとえば次のような手順です。

    1. 変更要求を受諾する
    2. 妥当性を確認する
    3. 仕様変更に伴う見積の提出と同意
    4. リスケジュール

    特に注意が必要なのは、再度見積を提出するという点。製造時に何らかの問題が発生したことによる仕様変更の場合は費用を請求することは難しいかもしれません。しかし、顧客の要望によって仕様変更を行う場合にはその分の追加費用を請求するべきです。

    追加費用の有無を判断し、書面で残すことでスムーズに進行するでしょう。お互いの為にも手間を掛けておきたいところです。

    最後に

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    本記事ではロボット導入時の仕様書作成について詳しく解説しました。

    ロボット導入時に必要な仕様書としては次の3種類です。

    • 見積仕様書
    • 機械設計仕様書
    • 制御設計仕様書

    また、ロボットを含む装置の設計・製造に取り掛かった後での仕様書変更については慎重に取り掛かりましょう。顧客の要望を簡単に聞き入れた場合、後々大きな問題となる可能性があります。その点だけ注意しておきましょう。

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