
ワークの着脱をロボット化することで24時間無人運転可能に!ーロボット導入事例37
- #垂直多関節ロボット
こんにちは。産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです。
板金プレス加工工程は、1つの製品をつくるためには折り紙のように複数の工程(曲げ、絞り等)が必要で、人がプレス機にワークをセット、取外しを繰り返し、最終的に人間の目による目視検査を行っており、それは今でもいろんな会社が行っている一般的な作業方法です。
しかし、エンドユーザー様は、いわゆる多品種少量生産を行っており、検査する作業者の負荷も高く、検査品質のバラツキも大きかったことから利益創出が難しい状態でした。
プレス機の型は、加工する製品によって特注でつくられているため、複数のプレス機が必要となっていて、全ての作業員をロボットに置き換えるのは、導入コストが大変工学になってしまうということが導入課題の1つでした。
主な導入SI手法は、以下の2つがあげられます。
●作業展開型
・人の作業を単純にロボットに置き換える
・基本的には置き換える人数分だけロボットが必要
●機能展開型
・必要な要素・機能を分析し、システムに集約する
・ティーチングが難しく、操作が複雑になる場合がある
今回の事例の場合は、プレス機3台に対して、自動化を図っていたため、作業展開型のSI手法となると、ロボット3台を導入しなくてはなりません。
しかし、垂直多関節ロボットは、ロボットの中でも自由度が高い反面、高価なため、3台の導入は難しい状況でした。
そのため、今回の事例には、機能展開型SI手法を用いるにより、作業展開型にくらべ、導入コストを約40%削減することで導入を実現しました。
今回の事例の場合の導入後の加工工程は以下のようになります。
①位置決めロボットがワークをハンドリング
②位置決めロボットがプレス機へセット
③加工が終わったら位置決めロボットが次のプレス機へセット
④画像処理機能が付いたスカラロボットで品質を検査
⑤位置決めロボットは基準へ戻る(①の工程へ)
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
いかがだったでしょうか?
今回の事例のように、複数のロボット導入が必要となりそうな場合でもスキルのあるロボットSier様によって、導入コストを大きく削減することができます。
また、ロボットSier様の知見をお借りすることにより、みなさんの職場の課題解決のハードルを大幅に下げていただけるのではないかと思います。
一歩踏み出して、ロボット導入を検討を進めることにより、飛躍的な成果を収めることにつながることでしょう。
いかがだったでしょうか?
品質向上のためにはロボットが必要不可欠です。人間の手作業であると体調や精神状態によって精度にバラツキが発生します。
作業者のモチベーション向上のためにも、ぜひロボット導入をしていただきたく思います。
ROBoIN(ロボイン)を運営する株式会社ファースト・オートメーションでは、製造業の業務効率化を支援する様々なサービスを開発提供しています。工場自動化プロジェクト特化のプロジェクト管理サービス「ROGEAR(ロギア)」やAI仕様書作成サービス「SPESILL(スぺシル)」は特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!
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