
食品業界はビジョンセンサによる識別で大幅に生産性向上できる!ーロボット導入事例19
- #水平多関節ロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです。
【導入内容】
・ビニール袋詰め工程に双腕ロボットを導入
・双腕ロボットのメリットを活かし、人の動作をトレース
【企業情報】
・中小企業
・製造業(食料品)
【導入工程情報】
・ピッキング作業(ハンドリング)
・労働生産性の向上
今回のエンドユーザー様は、事業の一環として、化粧品の製造を行っていました。
化粧品業界は、食品業界同様、OEM・ODMが多いこともあり、人手作業が多くみられます。
今回の導入工程においても、化粧品パウチのビニール袋詰め作業を人手作業で行っていました。
ビニール袋が柔らかく取り扱いが困難かつ、少数多品種のため、ユーザー様は専用機等の導入により自動化は難しいと考えていました。
人手不足が進んでいってしまう問題を抱えている中、WEBニュースで双腕ロボットの情報を知り、導入を検討しました。
【主な導入製品】
・双腕ロボット
・画像処理カメラ
・小型コンベア
双腕ロボットの長所として、従来のロボットタイプと比較すると小型であることがあげられます。
今回、ビニール袋を開きながら、中に化粧品パウチを入れ、その後折りたたむ必要がありました。
垂直多関節ロボットと複数の機器を使用することで対応することができますが、規模が大きくなってしまいます。
また、複数の機器を使用してしまうため、システムが複雑になってしまう問題点もありました。
今回の作業の場合、双腕ロボットを選定することで、システムをシンプルかつ、小型化することができました。
また、双腕ロボットは、アームが2本あるため、人手作業の動きをトレースすることができます。
柔らかい素材であるビニール袋を開く作業やビニール袋の折りたたみ作業は、作業のコツが必要でした。
ティーチングでコツとなる動きをトレースすることで、自動化を実現することができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
【主な効果など】
投資回収年数 :約4.2年
生産性 :約3倍
導入部門人員 :2人削減
効果 :850万円/年
その他の効果 :流出不良の防止
ロボットによる流出不良の防止は企業としても信頼を勝ち取るための大きなメリットですね。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
双腕ロボットは、作業特有の熟練についても様々なケースで完全にトレースできます。
双腕ロボットのメリットを活かして更なる自動化へつなげていきたいですね。
今ではロボットは、自動車や電化製品の製造業だけではなく、化粧品業界や食品業界などにも幅広く導入されています。
食品や食材は、機械の製造業とは異なり様々な形状をしていることが多々あります。
今回の事例のように、ビニール袋等の梱包材を取り扱うことも多いことと思います。
最近では、ハンド設計のレベルも上がってきています。
そのため、ビニールのような柔らかくて軽いものも対応することができるようになりました。
同時にロボットSierのスキルも高くなってきているため、みなさんの職場の課題解決のハードルを大幅に下げることができます。
一歩踏み出して、ロボット導入を検討することにより、飛躍的な成果を収めることにつながることでしょう。
いかがだったでしょうか?
食品製造業界もIT化、ロボット化が進んできており、今後の人員不足や生産性向上のためにはロボットが必要不可欠ですね。
ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
Twitterアカウント開設しました!ぜひお気軽にフォローよろしくお願いします!
ROBoIN(ロボイン)を運営する株式会社ファースト・オートメーションでは、製造業の業務効率化を支援する様々なサービスを開発提供しています。工場自動化プロジェクト特化のプロジェクト管理サービス「ROGEAR(ロギア)」やAI仕様書作成サービス「SPESILL(スぺシル)」は特に反響をいただいております。ぜひご活用ください!
厳選した記事を定期配信
キャンペーン情報などをいち早く確認