ハンドリングロボットとは?その種類や導入事例などを詳しく紹介
- #パレタイズロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回は、自動化によって得られる効果についてまとめていきます!
「ロボットがいいとは聞くけど結局どうなの?」「生産効率がアップするだけ?」
そんなあなたの疑問を解決するためのコラムとなっています!
ロボット導入に必要な情報、進め方をおまとめしましたので、合わせてお読みください。
ロボット導入に必要な情報や進め方はこちら⇒
『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
もくじ
まず、得られる効果の項目を確認し、認識を合わせましょう。
自動化による効果は、用途に応じてさまざまです。
例えば、高速ハンドリングでは、“生産スピードを向上”することができますし、
重量物に対してのパレタイズであれば、作業員の“身体的負荷の軽減”することができます。
そんな自動化で得られる効果項目は、以下の通りとなります。
次の項目より、詳細を確認していきましょう!
生産性は、どの業界においても重要視される項目ですね。
生産方式による改善や、工程分析を行って日々、生産性の向上を図られていることと思います。
そんな生産性に対する効果は以下の通りです。
1.作業の高速化
基本的な作業の大多数は、ロボットが作業したほうが作業スピードは向上するといえます。
中には、人手作業だと8時間かかっていた工程を2時間以下の稼働で同生産数を生産することができるようになった事例もあります。
また、人間の場合、視覚から得た情報を脳に伝達し手を動かし始めるまでの平均的な反応時間は、200ミリ秒程度といわれています。
しかし、ロボットの場合、目であるカメラと動作するアームやハンドが同じ場所にある必要がありません。
上流でカメラを設置し、あらかじめ送られてくるものを予測しておけば、超高速で作業をすることができます。
2.稼働時間の管理
ロボットは休まず働き続けることが可能です。
9時~18時の間は人がピッキングを行い、18時以降、人がいないタイミングでロボットにより、製品の補充を行う、といった稼働方法をとられている事例もあります。
稼働時間の増加も勿論ですが、作業工程のスタイルに合わせてロボットの稼働時間を管理することが可能です。
つまり生産数の変動に合わせて、稼働時間の調整が可能なので、作業員を手隙にしてしまうようなコストのムダを削減することができます。
3.品質の向上・平準化
ロボットは、高品質を維持し続けることができます。
人手作業の場合、熟練作業者でも長時間労働すると集中力が低下してしまい、見落としや作業ミスが発生してしまう場合があります。
ロボットの場合では、不良を大幅に削減することができます。
また、ロボットは制御されたシステムによって稼働しているため、不良の数も正規分布に近しい結果が得られます。
そのため、不良の数自体を管理することができます。
4.熟練作業の不要
ロボットは導入し、1度設定すれば、以降同じ作業を繰り返し行うことができます。
勿論、退職や突然の欠勤もないため、熟練作業の継承が不要になります。
これにより、教育に使っていたコストを削減し、同時に作業員の浮いた時間を他の作業工程に充てることができます。
続いて、従業員満足度についてみていきましょう。
機械製造業では、元々、バラサ等を利用して重量物を扱っていることもありますが、
食料品など、他の業界では人手作業でパレタイズを行っているところも多く、従業員、作業員への負荷が高いところがあります。
そんな従業員に対しての効果は以下の通りです。
1.3K作業からの解放
3K作業の”3K”とは”きつい、きたない、きけん”の頭文字を取った言葉です。
中でも重量物のパレタイズは、作業員が腰痛を患ってしまったり、身体的負荷が大きいものです。
ロボット導入により、作業員の身体的ダメージを軽減することにより、従業員満足度の向上へ繋がります。
2.単純作業からの解放
単純な作業は3K作業とは異なり、一見問題なさそうに思えますが、精神的なダメージを受けている方が多い実態があります。
そのため、集中力が低下しやすく、第三者の目線からすると「どうしてこんな簡単な作業で?」と思う作業でミスをして不良が発生してしまうことがあります。
最近の従業員の傾向としても、”やりがい”を求めている方が多いです。
そういったやりがいがなく力を出せず苦しんでいる従業員を力を発揮できる作業に配置することで、従業員満足度の向上へ繋がります。
3.熟練作業教育の削減
熟練作業に教育はつきものです。
しかし、中には後輩や部下とコミュニケーションを取ったり、教育するのが得意ではない方もいらっしゃいます。
作業を簡略化し、熟練作業教育を削減することで従業員全体がストレスなく、作業に取り組めるようになります。
また、配置転換のハードルも下げることができます。
最後に管理体制について見ていきましょう。
ロボットシステムを導入することにより、IoTによる管理も行えるようになります。
生産数や在庫数は勿論、生産時期の管理や不良の管理ができます。
製品生産に直接的な効果は多くないかもしれませんが、顧客の信頼を勝ち取るために非常に重要な項目といえます。
そんな管理体制の改善については以下の通りです。
1.製造ラインの状況の見える化
製造ラインの状況がソフト上でデータとして見える化できます。
生産工程のデータを収集・分析することによって、あらゆる業務を自動化する・効率化するといったことが可能になります。
例えば、人によって判断していた検査工程での寸法データの収集や異音などのデータを収集して分析することができます。
これにより、更なる品質向上へつなげることができるようになります。
2.ペーパーレス化
製造ラインは、ソフト上でデータ管理されているため、紙媒体での管理が不要となります。
これにより、記入する工数も削減することができ、また、誤記等のミスもゼロにすることができます。
管理体制として、ソフト上でデータ管理すると同時に、作業員側でも紙媒体で記入し、管理する体制を取っている場合でも、
ダブルチェック(クロスチェック)として、ソフト上のデータは非常に有力なエビデンスとなります。
3.システム異常や故障感知
システムの異常や故障を自動的に検知することが可能となります。
ロボットシステムも機械であり、常に消耗しながら稼働しています。
そのため、従来の機器同様、意図しないシステムの異常や故障が発生することが起きる可能性があります。
システムをIoTで管理することによって、センサで判断することができ、重大な損失を未然に防ぐことができます。
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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