
熱間鍛造用の金型の硬化処理を自動化!熟練技能を正確に再現し品質向上へ!ーロボット導入事例45
- #溶接ロボット
こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]
今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。
みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです!
【導入内容】
・アルミダイカスト部品のトリミング工程にロボットを導入
・悪環境に耐えるロボット及び周辺装置を導入し自動化を実現
【企業情報】
・中小企業
・製造業(非金属製品)
【導入工程情報】
・トリミング工程(ハンドリング)
・過酷作業の代替
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、アルミダイカスト製品の製造を行っていました。
ダイカスト鋳造とは、金型鋳造法のひとつで、金型に溶解した金属を圧入することにより、
高い寸法精度の製品を短時間に大量生産する鋳造方式のことです。
自動車のエンジン部品などにも使われていて、鋳造の産業革命ともいわれています。
そんなダイカスト、製造の際、金属を流し込むための道となるものが必要ですよね。
それらは、成型上どうしても必要不可欠なものであり、成型後、
バリと一緒に処理することが一般的でした。
今回のエンドユーザー様は、作業員がハンマーで叩き、不要部分を処理していました。
しかし、トリミング工程は、溶解炉のそばの悪環境し下かつ、
高温の破片が飛び散る危険がある状況での作業で、作業者は常に労働災害と隣り合わせでした。
そんな課題を解決するべく、自動化を検討しました。
【主な導入製品】
・垂直多関節ロボット
・高速パンチ機
今回の事例では、エアシリンダによる高速パンチ機を活用しました。
ロボットは、耐熱性・耐振動性の高いロボットハンドを導入することで、
従来の環境下へ対応することができました。
ロボットがダイカスト製品を製造機から取り出し、
そのまま、高速パンチ機へハンドリングをしてトリミング作業を行うことで自動化を実現しました。
これにより、トリミング作業は、細かなメンテナンス作業のみでよくなったため、
女性社員やご高齢の作業者でも安全に作業ができる環境をつくることができました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
【主な効果など】
投資回収年数 :約3.0年
生産性 :約2倍
導入部門人員 :1人削減
効果 :300万円/年
その他の効果 :労働災害のリスク低下
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
加工上、どうしても作業環境がよろしくない状態になってしまうことがあります。
金属加工はもちろん、食品加工でも同様なことがいえますよね。
近年では、労働災害防止への意識が高まり、工場内での安全性は非常に重要なものとなっています。
中小企業や町工場では、大きな予算を切り出すことが難しいところもあるため、
まだまだ対策を入れることができない企業もあるかと思います。
しかし、ロボットは、人員を削減しつつ、安全性を高めることができます!
大規模な自動化ではない限り、投資回収も超長期なものとはなりません。
ぜひ、一度ロボットの導入をご検討ください!
いかがだったでしょうか?
ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
⇒『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』
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