人手作業で行っていた組立工程を自動化!11名もの人員を削減!ーロボット導入事例55

人手作業で行っていた組立工程を自動化!11名もの人員を削減!ーロボット導入事例55
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こんにちは!産業用ロボットの情報を発信しているROBoINです。[◎△◎]

今回も、ロボット導入事例を掲載していきます。
参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに嚙み砕いてまとめていきます。

みなさんの困りごとに対しての解決方法となれば幸いです!

①主な導入内容

【導入内容】
・”部品ピッキング”と”ブレード押し込み”組み合わせ組立工程を自動化
・熟練した作業者が必要な工程で、ロボット化を実現

【企業情報】
・中小企業
・製造業(機械加工品)

【導入工程情報】
・組立工程
・生産性の向上

②導入前(生産現場の課題)

今回のエンドユーザー様は事業の一環として、トルクコンバータの製造を行っていました。

トルクコンバータは、AT自動車のエンジンとトランスミッションの間で使用される機器
「トルコン」と略されることが多く、流体力学的作用を利用した変速機です。

トルコン内部には、多くのブレード(プロペラ)が設定されており、
そのブレードによりタービンが回転し、トランスミッションからタイヤへと伝わり、車を発進させます。

そんなトルクコンバータの組み立て工程、
シェルと呼ばれる筐体にブレードの爪を合わせ、ハンマーで打ち込む作業を1台につき、
31枚分行う必要があり、作業者の経験とコツが必要となっていました。

また、作業者ごとに打ち込む量や角度が異なるため、品質が安定しない課題を抱えていました

昨今の人手不足を補うためにも、工程の自動化を検討しました

③ロボットシステムの導入

【主な導入製品】
・パラレルリンクロボット
・垂直多関節ロボット
・パーツフィーダー
・専用治具
・コンベア

今回は、ブレードのピッキング作業が必要だったため、
ピッキング作業に強いパラレルリンクロボットが選定されました。

パーツフィーダーでブレードをコンベアに流し、
流れてきたブレードをパラレルリンクロボットがピックアップし、治具に載せ、
垂直多関節ロボットがブレードを掴み、シェルへ組付けを行う一連の自動作業を実現しました。

熟練作業者を観察し適したハンドを選定できた事と作業者の『コツ』を
忠実にロボットに再現することができ、より効率的な導入を行うことができました

④自動化による効果

本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。

【主な効果など】
投資回収年数 :約3.0年
生産性    :約13.5倍

導入部門人員 :11人削減
効果     :3000万円/年
その他の効果 :品質の向上、過酷作業の代替

※参考動画は本案件のロボットシステムではありません

⑤最後に

今回の事例では、導入規模が大きく、ロボット2台、周辺機器も複数台必要でした。

そんな中でも投資回収がしっかりと出来るのは、ロボットの代替による
人員の削減数
が大きく、結果、生産性もおよそ13.5倍と非常に高いです。

ロボットSIerと密に情報共有を行ったり、現地調査を行うことで、
無理なく、投資回収のしやすい構成、条件出しを行うことができます

どこで、どのようなものを、どのように、作業を行っているのか、
作業者が注意していることは何か、そういった細かいところまで洗い出すことで、
ロボットは、より大きな効果をもたらしてくれることでしょう

ロボット導入のお問い合わせはROBoINまで

いかがだったでしょうか?

ロボット導入について「もうちょっと知識を深めたい」という方はこちらのコラムをご覧ください!
『初心者必見!これを読めば導入に向けて大きく前進!ロボット導入に必要な情報をまとめました!①』

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