【ロボット導入事例】人とロボットが協調した凍結前袋詰め冷凍食品の整列工程の実現!協働ロボットにより省スペース化
- #協働ロボット
製造DX.comでは工場自動化の事例を紹介しております。参考資料は経済産業省が展開しているロボット事例となりますが、見やすく、わかりやすく、をモットーに初めての方でも問題なくご覧いただける記事制作を行っております。
もくじ
今回のエンドユーザー様は事業の一環として、ブナシメジの生産、加工を行っていました。皆さんも、スーパーなどで見たことがあるかと思います。綺麗にトレーに入ってパッケージされたブナシメジが野菜売り場で販売されていますね。そんなブナシメジ、適正な環境下で育成ビンにて育成されていました。従来は、人手作業で一つずつ育成ビンからブナシメジを収穫し、きのこ類の根本の部分である、石づきを切除していました。これら収穫加工、梱包を5名で計5時間以上かけて行っており、効率的の悪さが課題となっていました。勿論、大人数での作業となるため、人員の確保が困難である課題も抱えており、今回自動化を検討しました。
今回は、生産工程上最も労働人数を必要としていた、飼育ビンからの収穫、石づきの節穂、梱包工程の一連の流れを1基のロボットシステムで代替することができました。従来、約5時間かけて行われていた作業を1時間以上短縮することができました。今回ロボット導入で得られた効果は、時間短縮だけではなく、収穫時は、1日平均2,300本もの数を手作業で行っており、1本あたり、2.2kgほどの力が必要となっていました。それらは大きな負荷となっており、腱鞘炎を起こす作業者もいました。今回、ロボットによる収穫に切り替えることで負荷が大きく軽減されました。また、個々の大きさが異なる場合でも、画像処理カメラを使用することで、全ての形に対応することができるようになりました。
本案件は、弊社が設計したものではないため、具体的な導入費用を掲載することができませんが、効果などとしては下記のようになっています。
※参考動画は本案件のロボットシステムではありません
今では、食料加工はもちろん、収穫作業もロボットによって代替することが可能になりました。AI技術や、ビジョンシステムの進化により、対応できる幅は増えたことが大きな影響を与えたといえます。従来は、食料品はワークの色、形、硬さが様々で対応が難しいと考えられていましたが、今では、多くの企業がロボットシステムを導入、または、検討を進めています。新型コロナウイルスの影響により、より自動化の意識が高まっているため、今後、納期が遅くなってしまうことも予想されていますので、早めに検討していきたいですね!
自動化を行うにあたって知っておくべき事項をまとめた「工場自動化ガイド」を作成しました。これから自動化を行っていきたいと考えている企業様は是非参考にしてみてください。
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