福岡県のロボットSIerはどこ?地場10社一覧と拠点・得意分野・対応ロボットメーカーの比較【2026年最新】

この記事の要点

  • 福岡県のロボットSIerは、北九州・京築エリアに4社、福岡市・糟屋・古賀エリアに5社、筑紫野エリアに1社と、産業集積のある3エリアに分かれて立地しています。
  • 産業用ロボットの主要メーカーである安川電機が北九州市八幡西区に本社を置き、市とFAISが事務局を務める「北九州システムインテグレータネットワーク」もあるため、地場SIerが育ちやすい土地です。
  • SIer選びで最初に見るべきは規模ではなく、自社の課題(搬送/溶接/検査/小ロット/人材育成)に近い実績を公開しているかです。
  • 2026年7月時点の更新点として、末松九機は安川メカトレック末松九機へ商号変更(2024年3月1日合併)、三松はSANMATSUへ社名変更しています。
  • 導入後に効果が続くかどうかは、SIerの腕よりも「教示・保全・選定のノウハウを社内に残す仕組み」があるかで決まります。

「福岡県でロボットSIerを探したいが、どこに何社あって、どう違うのかが分からない」。結論から書くと、福岡県のロボットSIerは北九州・京築/福岡市・糟屋・古賀/筑紫野の3エリアに集まっており、得意分野は搬送(AGV・パレタイズ)、溶接・組立、外観検査、小ロット自動化、人材育成の5系統に整理できます。

本記事では、福岡県内に本社を置くロボットSIer10社について、拠点・主な系列や認定・得意分野を一覧で比較し、そのうえで各社の基本情報と特徴を紹介します。2022年の初出時から社名や資本関係が変わった企業もあるため、2026年7月時点の公開情報で更新しました。

福岡県のロボットSIerはどこにある?拠点分布で一目把握

福岡県のロボットSIerは、県内に均等に散らばっているわけではありません。鉄鋼・素材産業の集積地である北九州エリアと、福岡市を中心とした福岡市・糟屋・古賀エリアの2つに、10社中9社が立地しています。下図は本記事で紹介する10社を所在地エリア別に整理したものです。

図1:福岡県のロボットSIer10社の拠点分布所在地エリア別に整理(2026年7月時点・各社の公開情報より編集部作成)北九州・京築エリア(4社)株式会社ドーワテクノス北九州市八幡西区株式会社FAサポート北九州市小倉北区有限会社ICS SAKABE北九州市小倉北区株式会社ヘッズ京都郡苅田町福岡市・糟屋・古賀エリア(5社)安川メカトレック末松九機株式会社福岡市博多区株式会社ティ・アイ・エス福岡市博多区九州特機株式会社糟屋郡新宮町株式会社ピーエムティー糟屋郡須恵町株式会社イーモーション古賀市筑紫野エリア(1社)株式会社SANMATSU(旧・三松)筑紫野市
図1:福岡県のロボットSIer10社の拠点分布(2026年7月時点・各社の公開情報より編集部作成)

拠点の位置は、工場立ち会いや立ち上げ時の往復頻度に直結します。トラブル時に当日中に来てもらえる距離かどうかは、初期見積もりの安さより効いてくる要素です。自社工場からの距離を先に確認しておくと、候補を現実的に絞り込めます。

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なぜ福岡県にロボットSIerが集まっているのか?

理由は大きく2つあります。ひとつは、産業用ロボットの主要メーカーである安川電機の本社が北九州市八幡西区黒崎城石にあること。もうひとつは、北九州市と北九州産業学術推進機構(FAIS)が事務局を務める「北九州システムインテグレータネットワーク」という地域のSIer団体が2018年度に設立され、ロボット・デジタル技術の導入支援を組織的に行っていることです。

同ネットワークは令和6年4月時点でロボットやデジタル技術を扱うシステムインテグレータ19社で構成されており、本記事で紹介する10社のうちドーワテクノス・FAサポート・イーモーション・ICS SAKABEの4社が会員として掲載されています。地場の中小製造業にとっては、いきなり1社と個別に交渉するのではなく、ネットワーク経由で複数社を比較できる入口があるということでもあります。

実際、本記事の10社にも安川電機との接点は色濃く出ています。末松九機は2018年に安川電機の連結子会社となり、SANMATSUは2014年から安川電機を含む3社の公認ロボットシステムインテグレーターに登録されています。「県内にロボットメーカーがある」という条件は、SIerの層の厚さとして地域に還元されているわけです。

10社は何が違う?拠点・得意分野・公認メーカーの一覧比較

まず全体像を一覧で押さえます。「主な系列・認定」の欄は、特定のロボットメーカーの公認SIerであるか、地域のSIerネットワークに加盟しているかを示したものです。導入したいロボットメーカーが決まっている場合は、この欄が最初のふるいになります。

会社名所在地主な系列・認定得意分野の例
株式会社ドーワテクノス北九州市八幡西区北九州SIerネットワーク会員鉄鋼・金属建材・食品の生産ライン、パレタイズ/デパレタイズ、AGV
株式会社ヘッズ京都郡苅田町—AGV(無人搬送車)・AMR、非接触自動充電装置、ロボットのティーチング
九州特機株式会社糟屋郡新宮町川崎重工業のシステムインテグレータハンドリング・ツール持ち・溶接ロボットシステム、空調システム、産機
株式会社SANMATSU(旧・株式会社三松)筑紫野市川崎重工業・三菱電機・安川電機の公認ロボットSIer精密板金+小ロット製造代行、3Dビジョン検査・搬送、協働ロボットのパレタイズ
株式会社ピーエムティー糟屋郡須恵町—ライフサイエンス向け自動化、自動機の設計・製造、AGV/AMR導入支援、金型・超精密部品加工
株式会社ティ・アイ・エス福岡市博多区—半導体・食品・樹脂・金属・医療・バイオ向けの省人化設備、検査装置
安川メカトレック末松九機株式会社(旧・末松九機株式会社)福岡市博多区安川電機グループ産業用ロボット・サーボ・インバータなどメカトロ製品、制御システム、FA機器
株式会社FAサポート北九州市小倉北区三菱電機 e-F@ctory Alliance パートナー/北九州SIerネットワーク会員制御盤の設計・製作、PLCソフト開発、画像処理・検査装置、ロボットハンド開発
株式会社イーモーション古賀市北九州SIerネットワーク会員9社のロボットメーカーに対応。3Dカメラピッキング、工作機械ローダー、自動研磨、医療機器組立
有限会社ICS SAKABE北九州市小倉北区北九州SIerネットワーク会員電気制御、制御盤の製作・修理、自動化システムの設計〜実装、産業用ロボット特別教育
表1:福岡県のロボットSIer10社の比較(2026年7月時点・各社公式サイトおよび公開情報より編集部作成)

ここで押さえておきたいのは、SIerを比べる前に「自社が何を自動化したいのか」を1行で言えるようにしておく必要がある、という点です。ロボットは種類ごとに得意な工程が違い、費用も大きく変わります。

自由度が最も高く需要も高い種類ですが、導入時にはロボットを扱う技術と、比較的高額になる導入費用を考慮して検討する必要があります。

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そしてもうひとつ、導入した後に効果が続くかどうかを分けるのが、教示・選定・保全のノウハウが社内に残るかどうかです。この点は、SIerの技術力とは別の問題として切り分けて考えたほうが判断を誤りません。

経験者の頭の中だけにフローがあり、退職や異動でブラックボックス化します。

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そのうえで、自社の課題からどのタイプのSIerに当たるべきかを整理したのが下図です。10社すべてに同じ内容で問い合わせるより、課題に近い実績を公開している会社から順に当たったほうが、初回打合せの精度が上がります。

図2:自社の課題から当たるべきSIerを絞り込む左の課題に近いものから、右のタイプのSIerを優先して問い合わせる自社の課題優先して当たるSIerのタイプ重い箱の積み付け・工程間搬送を減らしたいパレタイズ・AGV/AMRの実績を公開するSIer溶接・組立など多関節ロボットを入れたい導入したいロボットメーカーの公認SIer外観検査・寸法検査を自動化したい画像処理・3Dビジョンを内製できるSIer少量多品種・小ロットを自動化したい自社工場でも小ロット生産をしているSIerまず社内に扱える人を育てたい産業用ロボット特別教育を開講するSIer
図2:自社の課題から優先して当たるべきロボットSIerのタイプ(編集部作成)

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福岡県のロボットSIer10社の基本情報と特徴

ここからは10社それぞれについて、拠点・沿革・得意分野を紹介します。所在地と得意分野は各社公式サイトおよび公的機関・業界団体の公開情報を2026年7月時点で確認したものです。詳細な仕様や最新の対応範囲は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

株式会社ドーワテクノス

1948年(昭和23年)設立の、製造業向け産業機器の総合技術商社です。所在地は北九州市八幡西区黒崎城石で、安川電機の本社と同じ町内にあります。

北九州システムインテグレータネットワークの会員企業として公開されている情報によると、実績のある分野は金属建材・食品の生産、および製品パレタイズ・デパレタイズ・AGVといった搬送・移載です。導入事例としては、鋳造後の高温鋼材へ特殊ラベルを貼り付けるロボットと専用ラベラーの組み合わせが紹介されています。

商社としての機器選定力とエンジニアリング機能を併せ持つため、「ハードとソフトの選定から設置・メンテナンスまで一括で任せたい」という要望と相性がよい会社です。

公式サイト:https://www.dhowa-technos.co.jp/

株式会社ヘッズ

1975年設立、福岡県京都郡苅田町に本社を置く企業です。生産設備、無人搬送車(AGV)、非接触自動充電装置を設計からオーダーメイドで手がけています。

特徴は、AGV・AMRといった搬送ロボットと産業用ロボットを組み合わせる領域に軸足があること。各社の産業用ロボットのティーチング、プログラム作成、ティーチングスタッフの派遣に対応し、FA関連ラインのハード&ソフトの現地改造工事も引き受けています。

工程間の搬送や台車での運搬をまず減らしたい、という課題から入る場合の候補になります。

公式サイト:https://headscorp.co.jp/

九州特機株式会社

1988年(昭和63年)設立、福岡県糟屋郡新宮町に本社、古賀市に工場を持つ企業です。ロボットシステム事業・空調システム事業・産機事業の3つを柱に、打合せから納入・施工・メンテナンスまでを一貫して提供しています。

川崎重工業のシステムインテグレータとして認定されており、産業用ロボットをユーザーの要求に合わせてカスタマイズするための周辺機器やソフトウェアも自社で開発しています。国内6社のロボットメーカーを用いたハンドリングロボット・ツール持ちロボット・溶接ロボットシステムの実績が公開されています。

空調システムを学校や公共施設に納入してきた実績もあり、設備工事とロボットをまたいで相談できる点が特徴です。

公式サイト:https://www.q-tokki.co.jp/

株式会社SANMATSU(旧・株式会社三松)

【2026年最新の更新点】本記事の初出時は「株式会社三松」として紹介していましたが、現在は株式会社SANMATSUに社名が変更されています(NCネットワークの企業データベース「エミダス」では「株式会社SANMATSU【旧:(株)三松】」として掲載)。所在地は福岡県筑紫野市岡田です。

0.01mmの超薄物から22mmまでの板金部品加工をベースに、機械装置の設計・制御ソフト開発・部品加工・塗装・アッセンブリー・OEMまでを、1個の試作から数千個の量産まで手がける「小ロット製造代行サービス」が中核です。取引先は800社以上とされています。

ロボットと3Dビジョンを使った検査・搬送装置の実績が評価され、2014年から川崎重工業・三菱電機・安川電機の公認ロボットシステムインテグレーターに登録されています。3D CAD上で動作するロボットシミュレーションソフト「SMASH」や、協働ロボットによるパレタイジングパッケージ「GG(Gentle Giant)」を自社開発している点も特徴です。

エミダス掲載の企業情報では資本金8,500万円・社員178人(2026年6月時点の掲載内容)となっています。自社工場でも自動化省人化設備を稼働させているため、「少量多品種をどう自動化するか」を同じ目線で議論しやすい相手といえます。

公式サイト:https://www.sanmatsu.com/

株式会社ピーエムティー

1991年9月に半導体製造装置の総合商社として創業した企業で、本社は福岡県糟屋郡須恵町にあります。

現在はロボティクス事業として、ロボット制御技術を活かした産業用ロボット主軸の自動機の設計・製造、生産ラインの構築、デジタルシミュレーション技術によるAGV・AMRの導入支援を展開しています。あわせて、ライフサイエンス分野に特化した自動化システム、金型および金型部品の設計・製作、超精密部品加工も手がけています。

食品工場向けのロボット・IoT導入については「PMTロボットシステム」として別サイトで情報発信しており、業界別に相談窓口が分かれている点が探しやすさにつながっています。

公式サイト:https://pm-t.com/

株式会社ティ・アイ・エス

1994年設立、福岡市博多区に本社を置く企業です。FA事業部門・エコシステム事業部門・サービス部門の3部門体制をとっています。

FA事業部門では、産業用ロボットを用いた自動化・省力化設備や検査装置について、提案・設計・製造・納入・アフターサポートまでを担当。対象業種は半導体、食品、プラスチック、金属、医療、バイオ、公共分野と幅広く、自社製品の開発・製造・販売も行っています。

「業種が特殊で、同じ業界の実績がある会社が見つからない」という場合に、横断的な経験を持つ相手として相談しやすい会社です。

公式サイト:https://www.tis-web.co.jp/

安川メカトレック末松九機株式会社(旧・末松九機株式会社)

【2026年最新の更新点】本記事の初出時は「末松九機株式会社」として紹介していましたが、同社は2024年3月1日に株式会社安川メカトレックを吸収合併し、商号を「安川メカトレック末松九機株式会社」に変更しています。さかのぼって2018年3月1日には、安川電機が販売力強化を目的として末松九機を連結子会社化していました。

現在は安川グループのFA機器専門の技術商社として、産業用ロボット、ACサーボドライブ、コントローラ、インバータ、PMモータ、センサ、減速機などのメカトロ製品を扱っています。あわせて、自社技術による制御システム・FA機器・自動化装置の設計・製造・販売・保守も行っています。

本社は福岡市博多区で、北九州・東京・神戸に支店、徳山・熊本・大分・鹿児島に営業所、大分・群馬に工場を持ちます。安川電機のロボットを軸に構成を考えている場合、まず当たっておきたい1社です。

公式サイト:https://www.ym-c.co.jp/

株式会社FAサポート

北九州市小倉北区下富野に本社を置く企業で、三菱電機のパートナー制度「e-F@ctory Alliance」のパートナーとして三菱電機FA公式サイトのパートナー検索に掲載されています。北九州システムインテグレータネットワークの会員企業でもあります。

事業内容は、ロボットシステムインテグレーション、制御盤の設計・製作、PLCソフトの製作、画像処理・検査装置、PCシステムソフトの開発です。工場の生産・製造・監視・管理の自動化、省力化、情報化を支援しています。

特徴は、自社にR&Dセンターを持ち、ロボットハンドの開発や検査装置の事前検証ができる点。顧客側の設備では試せない検証を先に済ませられるため、「やってみないと分からない」部分が多い案件で効いてきます。

公式サイト:https://www.fa-support.com/

株式会社イーモーション

福岡県古賀市青柳町に本社を置くSIerで、北九州システムインテグレータネットワークの会員企業です。ロボット技術を組み合わせた自動化システムを、企画設計から運用・保守まで一貫して手がけています。

最大の特徴は対応するロボットメーカーの幅広さです。公開されている対応メーカーは、川崎重工業、デンソーウェーブ、ファナック、安川電機、不二越、アイエイアイ、三菱電機、ダイヘン、ヤマハ発動機の9社。

導入実績としては、3Dカメラピッキングロボットシステム、工作機械用自動加工ライン統合生産システム、NC旋盤用ローダーシステム、自動研磨ロボット、医療機器組立装置などが挙げられています。特定メーカーに縛られずに構成を比較したい場合に相談しやすい会社です。

公式サイト:http://www.e-motion-robot.co.jp/

有限会社ICS SAKABE

2004年10月設立、北九州市小倉北区に拠点を置く電気制御の専門企業です。公式サイトによると従業員は14名(2024年10月10日現在)。北九州システムインテグレータネットワークの会員企業です。

創業以来、自動車の生産ライン制御に携わってきた背景があり、一般制御機器のメンテナンス、制御盤の修理・製作から、産業用ロボットを含む自動化システムの設計・実装までを手がけています。

もうひとつの特徴が、「ロボットセンター小倉」を運営し、産業用ロボットの特別教育を開講している点です。労働安全衛生法で定められた教示・検査等の特別教育は、ロボットを社内で扱ううえで避けて通れません。「まず社内に扱える人を育てたい」という段階の会社にとって、最初の接点になり得ます。

公式サイト:https://www.icssakabe.com/

ロボットSIerを選ぶときは何を見ればいい?

結論としては、「自社の課題に近い実績が公開されているか」「立ち上げ後に来られる距離か」「社内にノウハウを残す前提で話ができるか」の3点です。会社規模や設立年より、この3つのほうが導入後の満足度に直結します。

特に3つめは見落とされがちです。ロボットは入れた瞬間がゴールではなく、品種が増えたり治具が変わったりするたびに教示や段取りの見直しが発生します。そのときに毎回SIerを呼ぶのか、社内で回せるようにするのかで、5年後のコストは大きく変わります。

問い合わせ前の自己診断チェックリスト

次の5項目のうち3つ以上に「いいえ」がつく場合、SIer選定の前に社内の要件整理から始めたほうが、見積もりのブレが小さくなります。

  • 自動化したい工程を1つに絞って説明できる(「全体を自動化したい」ではなく「◯◯の積み付け」まで具体化できている)
  • その工程の現在のサイクルタイム・人数・不良率を数字で言える
  • 扱うワークの品種数と、今後増える見込みを共有できる
  • 投資判断の基準(回収年数、上限金額)が社内で決まっている
  • 導入後に教示・段取り変更を担当する人が決まっている

福岡県のロボットSIerについてよくある質問(FAQ)

ロボットSIerとは何をしてくれる会社ですか?

ロボット本体を作るメーカーではなく、ロボットと周辺機器・治具・センサ・制御を組み合わせて「動く生産設備」に仕立てる会社です。工程のヒアリング、構想設計、ロボットの選定、ハンドや架台の設計製作、教示、立ち上げ、その後の保守までを担当します。ロボットメーカーから直接買っても、そのままでは自社の工程は動きません。

福岡県内のSIerに依頼するメリットは何ですか?

立ち上げ時とトラブル時の対応速度です。ロボット導入は据付後の調整で工数の多くを使うため、当日中に来られる距離かどうかが工期に効きます。また福岡県には北九州市とFAISが事務局を務める「北九州システムインテグレータネットワーク」があり、地域の中小製造業向けに複数社を比較しながら導入支援を受けられる入口が用意されています。

導入したいロボットメーカーが決まっている場合、どう選べばよいですか?

そのメーカーの公認システムインテグレータに登録されている会社を優先してください。本記事の10社では、九州特機が川崎重工業、SANMATSUが川崎重工業・三菱電機・安川電機、FAサポートが三菱電機のe-F@ctory Allianceのパートナーとして公開されています。安川電機のロボットを軸にする場合は、安川グループの技術商社である安川メカトレック末松九機も選択肢になります。

記事に出ている社名や資本関係は最新ですか?

2026年7月時点で各社の公開情報を確認し、変更のあった2社を更新しています。末松九機株式会社は2024年3月1日に株式会社安川メカトレックを吸収合併して「安川メカトレック末松九機株式会社」に商号変更、株式会社三松は「株式会社SANMATSU」に社名変更しています。資本金・従業員数などの数値は各社および公開データベースの掲載時点の値のため、正確な最新値は各社公式サイトでご確認ください。

小さな工場でもロボットSIerに相談できますか?

できます。実際、本記事の10社には従業員数十名規模の会社も含まれており、少量多品種や1工程だけの自動化を得意とする会社もあります。相談時は「予算がいくらまでで、どの工程の何を減らしたいか」を先に伝えると、実現可能な構成に早くたどり着けます。まず人を育てたい段階であれば、産業用ロボット特別教育を開講しているSIerから接点を持つ方法もあります。

まとめ

福岡県のロボットSIerは、北九州・京築エリアと福岡市・糟屋・古賀エリアを中心に10社が立地しており、搬送、溶接・組立、検査、小ロット自動化、人材育成という5つの方向で得意分野が分かれています。安川電機の本社があり、市と公的機関が運営するSIerネットワークがあることが、この層の厚さを支えています。

選定で迷ったら、会社の規模ではなく「自社の課題に近い実績が公開されているか」から絞り込んでください。そして導入後にノウハウを社内へ残す仕組みまで含めて設計しておくと、2台目・3台目の判断が速くなります。

出典・参考情報

※ 上記の所在地・設立年・認定状況・資本金・従業員数は、2026年7月29日時点で編集部が各社公式サイトおよび公開データベースを参照して整理したものです。最新の情報は各社の公式サイトをご確認ください。

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