自動化・ロボットの活用事例2021年のロボット業界のトレンドは〇〇!自動化するなら今がオススメ?
- #スマートファクトリー

この記事の要点
兵庫県内でロボット導入を検討するとき、最初の分かれ道が「どのロボットSIer(システムインテグレータ)に相談するか」です。結論から言えば、兵庫県には神戸・尼崎・明石・姫路・小野・たつのなどに地場のSIerが揃っており、課題のタイプごとに得意なSIerが異なります。この記事では、県内に拠点を置く11社を所在地・得意分野・対応領域で比較し、自社に合うSIerの選び方を2026年8月時点の一次情報で整理します。
ロボットSIerとは、ロボット本体・周辺装置・制御・安全対策を組み合わせ、現場で動く自動化ラインとして設計から据え付けまで一貫して担う専門企業です。ロボットメーカーが「単体の機械」を提供するのに対し、SIerは「その機械を自社の工程で動かす仕組み」に仕立てる役割を担います。
SIerに頼るべき典型的な場面は、(1) 初めてロボットを導入する、(2) 既存ラインの一部だけを自動化したい、(3) 自社の製品や工程に合わせた専用機が必要、といったケースです。いずれも「どのロボットを、どう組み合わせ、どこまで自動化するか」という設計判断が伴うため、県内で相談しやすいSIerの存在が導入の成否を分けます。
自由度が最も高く需要も高い種類ですが、導入時にはロボットを扱う技術と、比較的高額になる導入費用を考慮して検討する必要があります。
ロボットの種類は何がある?産業用ロボット6種類の特徴・用途・分類を一覧で解説
県内に拠点を置く11社を、所在地・主な得意分野・相談の起点になりやすいテーマで一覧にしました。各社とも2026年8月時点で事業を継続していることを公式情報で確認しています。なお資本金・従業員数・電話番号など変動が大きく再確認が難しい項目は割愛し、公開されている所在地と得意分野に絞っています。
| 会社名 | 所在地 | 主な得意分野 | 相談の起点になりやすいテーマ |
|---|---|---|---|
| 北斗機械 | 神戸市 | 電子制御精密機械・各種測定検査装置の設計製作 | 検査・精密組立の自動化、車載電池関連の製造設備 |
| 宮脇機械プラント | 明石市 | 工作機械の専門商社+加工システムのエンジニアリング | 工作機械の選定を含む省人化・自動化 |
| 川重ファシリテック | 加古郡播磨町(川崎重工 播磨工場内) | 川崎重工グループのロボット設備・大型設備 | Kawasakiロボット活用、大型・特殊設備 |
| 共栄制御機器 | 尼崎市 | 搬送・検査などの専用自動機の開発 | 独自仕様のオンリーワン自動機 |
| ミタチ | 姫路市 | FA自動化・省力化設備、機械設計・プラント設計 | 分野を問わない省力化・特殊工程 |
| ロボプラス | 伊丹市 | 中小の板金・切削・鋼材業界向けロボット導入 | 初めてのロボット導入、補助金の活用 |
| 髙丸工業 | 西宮市 | 中小企業のロボット導入・人材育成(尼崎ロボットテクニカルセンター) | 初導入・社内教育とセットの導入 |
| サンテック | 尼崎市 | フィルム・ラベル・テープの貼付/包装装置 | ラベリング・包装ラインの自動化 |
| iCOM技研 | 小野市 | パレタイザー・協働ロボット(i Palletizer S/R) | パレタイズ・搬送の省人化 |
| KADO | たつの市 | 複合材(FRP)特化の産業用ロボットシステム(KUKA国内初オフィシャルパートナー) | 特殊素材の成形・量産自動化 |
| ケイエスエス | 神戸市 | 技術商社+メーカー機能(LCD・半導体・産業機械・ロボット装置) | 装置開発と部材調達を一括で任せたい場合 |
北斗機械は神戸市を拠点に、電子制御精密機械や各種測定検査装置の開発・設計・製作を手がけるSIerです。近年は車載リチウムイオン電池の製造設備にも取り組んでおり、検査・精密組立の自動化に強みがあります。
ケイエスエスは神戸市を拠点に、技術商社としての調達機能とメーカーとしての開発・設計・製造機能を併せ持つ企業です。液晶・半導体・産業機械の装置開発に加え、近年はロボットを活用した設備開発にも注力しています。
共栄制御機器は尼崎市に本社を置き、台湾にも営業拠点を持つ自動機メーカーです。搬送・検査などの専用自動機を、ヒアリングから設計・製作・アフターまで一貫して手がけます。
サンテックは尼崎市を拠点に、フィルム・ラベル・テープの貼付装置(ラベラー)を中心とした包装・貼付装置に特化しています。医薬・食品・電子ディスプレイなど幅広い業界の貼り付け工程に対応します。
ロボプラスは伊丹市を拠点に、中小の板金・切削・鋼材業界に特化してロボット導入を支援するSIerです。初めての導入企業にも親身に対応し、ものづくり補助金など各種補助金の活用提案も得意としています。
髙丸工業は西宮市を拠点に、中小企業へのロボット導入と人材育成に力を入れているSIerです。2007年に開設した尼崎ロボットテクニカルセンターを軸に、セミナーや見学会を通じてロボット人材の育成にも貢献しています。
宮脇機械プラントは明石市を拠点に、工作機械の専門商社としての機能と、加工システムのエンジニアリングを両立する企業です。ユーザーとメーカーを技術でつなぎ、ロボットを活用した省人化・自動化まで対応します。
川重ファシリテックは川崎重工グループのSIerで、川崎重工 播磨工場内に拠点を構えます。Kawasakiロボットを主要機器として、溶接や切断などの大型・特殊設備を提案から据え付けまで一貫して手がけます。
ミタチは姫路市を拠点に、FA(ファクトリーオートメーション)による省力化・自動化設備の設計・製造・据付を行うSIerです。機械設計・プラント設計まで含め、分野を問わず顧客の要望に対応できる点が特徴です。
iCOM技研は小野市を拠点に、パレタイザーや協働ロボットを用いたユニバーサルロボットシステムを得意とするSIerです。協働ロボットパレタイザー「i Palletizer」シリーズを展開し、パレタイズ・搬送の省人化を支援します。
KADOはたつの市を拠点に、複合材(FRP)に特化した産業用ロボットシステムの設計・製造・導入を手がけます。2014年にロボットメーカーKUKAの国内初オフィシャルパートナーとなり、特殊素材の成形・量産自動化に強みを持ちます。
検索時間だけを測ると、設計部全体のコストの3〜4割を占める「検索を起点にした判断遅れ」が完全に視界から消える
業務OSとは何か——製造業ERPでもPLMでもない、第3の業務基盤の正体
ロボット導入をSIerに任せること自体は合理的です。問題は、導入の判断根拠——なぜこのロボットを選び、どの工程をどこまで自動化し、投資をどう回収する見込みなのか——が、担当者やSIerの頭の中だけに残り、自社に蓄積されないことです。この状態では、次の増設や更新のたびに一から検討し直すことになり、判断が特定の人に依存します。
導入効果を継続的に引き出すには、SIerに委ねる部分と、自社に残すべき判断の根拠を分けて考える必要があります。設備の稼働データ、工程ごとの狙いと制約、投資回収の前提といった情報を業務の基盤として残しておけば、担当者が替わっても判断の質を保てます。これは特定のツールの話ではなく、生産技術の意思決定をどう仕組みに落とすかという業務基盤(業務OS)の課題です。
ERPも入っている。PLMも入れた。それでも図面探しは続いているし、設計変更の連絡漏れも消えない。承認の押印待ちで案件が止まる日も変わらない
図面検索の本当のコスト——年間1,200時間が消える理由
3つ以上「いいえ」に近い場合、ロボット導入の判断が属人化している可能性があります。SIer選びと並行して、判断の根拠を自社に残す仕組みづくりを検討することをおすすめします。
ロボットメーカーはロボット本体(単体の機械)を製造します。ロボットSIerは、そのロボットに周辺装置・制御・安全対策を組み合わせ、現場で動く自動化ラインとして設計・据え付けまで一貫して構築する専門企業です。導入時の相談先はSIerになります。
距離が近いことで、現場確認・打ち合わせ・据え付け後の保守対応がしやすい点が挙げられます。また地元の中小製造業の事情に通じたSIerも多く、初めての導入や小規模ラインの相談がしやすい傾向があります。
特定メーカーのロボットに対応した実績があるSIerを選ぶと、導入がスムーズです。たとえば川崎重工系や、KUKAのオフィシャルパートナーなど、メーカーとの連携が明確なSIerは対応領域を確認しやすくなります。
本記事は2026年8月時点で各社の公式情報・公開情報を確認して作成しています。資本金・従業員数など変動が大きい項目は割愛し、所在地・得意分野・対応領域に絞っています。最新の詳細は各社公式サイトでご確認ください。
可能です。11社の中には中小企業の初めてのロボット導入や、ラインの一部だけの自動化を得意とするSIerがあります。補助金の活用提案を行うSIerもあるため、規模が小さくても相談する価値があります。
厳選した記事を定期配信
キャンペーン情報などをいち早く確認